イオンシネマ騒動に関して
講師ブログこんちちは。教室長の丸渉です。
イオンシネマ騒動に関して
イオンシネマでの出来事を車椅子の方(Aさん)がXで呟いたことが非難されていると聞き悲しくも複雑な気持ちです。Aさんは電動車椅子ユーザーで外出時に介助者を同行していない(本人の意思の可能性も0%ではないでしょうが、基本的には障害の重さで介助を受けられる時間数が決まるので、移動時の同行介助が認められていない状況でしょう)ようです。そこで、スクリーンが見える場所へ移乗させてもらえるように頼んだが断られたことを「これまではやってもらえたのに悲しい」といった内容を呟いたことに対し、「本来してもらえないサービスを要求している」「必要なら介助者を同行させればいい」「映画館に無理難題を言うな」等々の非難にさらされている状況です。
今回のようなケースは2021年に伊是名夏子さん、2013年乙武洋匡さんのケースも同じような形だったと思います。
過去には、国鉄(現JR)でも車椅子での乗車が出来るように求める障害者の方たちに対して、最も激しく抵抗したのは、国鉄の職員で彼らの主張は「労働強化にあたる」つまりは仕事が増えるとの主張ですが、今回の件でも、Aさんに対する非難では、「過剰なサービス要求」との批判が多いようです。
障害のある方と社会を共有する際に、映画館に障害者用のスペースがないので、そういった配慮の必要な方は我慢してくださいと言わなければならない社会を少なくとも私個人は望みません。私一人でその方の移乗ができなければ、周囲の方にお願いして手伝ってもらいます。私はその様にして、障害のある方と社会を共有できればと考えます。