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障害者施設での虐待

講師ブログ 障害者施設での虐待

個別指導塾にらいかない 教室長の丸山渉です。

塾生、塾生保護者の方にとっては、少し先、又は縁遠い話しになるかと思いますが、気がかりな事なので、少しお話をさせていただきます。

先日のニュース 厚木の愛名やまゆり園「入所者への虐待常態化」 第三者委が中間報告書https://news.yahoo.co.jp/articles/3c938b74c6c3ef36a513b553801a6c09955e77f7

 神奈川県では、「津久井やまゆり園」「中井やまゆり園」「愛名やまゆり園」とここ数年、職員、元職員による深刻な人権侵害が起こり続けています。これは神奈川県に限ったことではなく、氷山の一角に過ぎないでしょう。 過去にさかのぼれば、障害を持つ方がこうした被害に会う事件は多々あります。その度に事件を受けた改善策の一つとして、職員の専門性を上げることが上げられます。

 入所型、通所型施設が始まって以降100年ほどが経過しているにもかかわらず、起きる事件に大きな差はないように見えます。職員の専門性は100年前とは比べ物にならないほど要求されています。果して専門性が上がることが、虐待のような事案を防ぐうえでどれほど効果があるのでしょうか? 欧州等では、社会実験を度々行った結果、閉鎖的な施設、障害者のみに利用を限定した施設での虐待は構造的に防ぎにくいとの結論から、施設からの脱却を図り、日本も批准している、「 障害者権利条約」でも批准国に障害者施設の改廃を求めています。

 また、専門性が虐待を防ぐのならば、病院のようにもっとも専門性が高いところでは虐待は起こらないとの理屈になりますが、閉鎖病棟を持つ病院での虐待は後を絶ちません。

 私たちの社会でなぜこうした事件が発生するのかを今一度真摯に向き合う必要があるのだと痛切に感じます。



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