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『読書の効果』と言葉の引き出し

講師ブログ 『読書の効果』と言葉の引き出し

はじめに

古くから本を読むことの大切さは語られてきいましたが、AIが普及した今も果たして「読書」は必要なのでしょうか。
この10年で子どもの読書離れは加速しています。

かつては学校で「朝読書」の時間などがありましたが、今ではそのような時間が減っているのが現状のようです。
は「読書」は必要なのでしょうか。答えは「YES」です。
正確には本を読むことで得られる「言葉の経験」が大切だからです。

 読書するイラスト 

読みの発達ラグモデル:「読めない」のは能力の欠如?

 「うちの子は本を読むのが遅い」「読字障害(ディスレクシア)かも……」と心配される保護者さんもいらっしゃるかもしれません。

ここで知っておきたいのが「読みの発達ラグモデル」という考え方です。

これは、文字を読む能力が「欠如」しているのではなく、「発達のスピードに時間差(ラグ)がある」という捉え方です。

 

発達ラグモデル 例えば小学5年生でも、読みの力は3年生レベルという場合。成長を待ちながら、その子のペースに合わせた個別支援が効果
欠如モデル 脳の特性などにより、根本的な困難がある場合。特性に合わせた専門的なサポート(音声読上げの活用など)が必要になります。

「読めない=能力がない」と決めつけるのではなく、まずは「今は成長の途中なのか、それとも別の支援が必要なのか」を見極めることが、読書への第一歩となります。

したがって単に「読書困難」というだけではなく、「発達ラグモデル」なのか「欠如モデル」なのかで支援の方法は異なったことになります。

 

言葉を経験する:言葉の質を深める

  

なぜ読書が重要なのか。それは、言葉の意味を理解するには「経験」が必要だからです。

ある研究で、低学年の児童に「よごす」の意味を5択で尋ねたところ、興味深い結果が出ました。

①水にぬれる

➁どろで遊ぶ

③ゆかをふく

④きたなくする

⑤水をかける

 正解は④のきたなくするです。

 小学1年生では「どろで遊ぶ」と答える子が非常に多く、学年が上がるにつれて正解の「きたなくする」が増えていくという結果がでました。
これは、幼い子にとって「よごす」という言葉が、実体験としての「どろで遊ぶとよごれる」と結びついているからです。
このことから、言葉の質を高めるには、どれだけ豊かな言葉に出会うか「言葉の経験」が不可欠だということがわかりました。

 では「経験」としてテレビやYouTubeでもいいのではないかと思われるかもしれません。もちろん良質なコンテンツもありますが、動画の言葉は日常レベルに留まることが多く、学習や思考に必要な「質の高い言葉」に触れるには、やはり本が最適と言えるでしょう。

 

子どもが読書をしたくなる環境づくり

読書嫌いな子に無理やり読ませるのは逆効果です。まずは以下のステップを試してみてください。

 

1.親が楽しむ姿を見せる

買い物ついでに本屋へ寄り、まずは保護者様が本を楽しそうに選んでみてください。
その姿を見て、子どもは自然と「本がある空間」に馴染んでいきます。

2.口出しをしない

子どもが手に取った本が絵本や図鑑でも、まずは見守りましょう。
どんな本でも「言葉の経験」への効果に繋がります。

3.「ちょっと簡単」から始める

 その子のレベルより「少し簡単」なレベルの本から始めることをおすすめします。

でもまずは本人が「自分で選んだ」ということが大事なので、選んだ本が難しいのではと思っても否定するのではなく、
少し簡単な似た本を提案してみてください。

 本選びに迷ったら!

おすすめツール: ChatGPT やGemini  、「ヨンデミー(Yondemy社)」などのサービスを活用するのも一つです。

 

本との出会いは人との出会いと同じです。本がある環境に身を置くことで、いつか「ビビッ」とくる一冊に出会える可能性が高まることでしょう!

 

さいごに:読書は子どもの成長の土台

どうしても読書が肌に合わない子もいます。
それは決して悪いことではありません。 その場合は、映画、音楽の歌詞、演劇など、別の形から「言葉の経験」を積んでいく方法もあります。

大切なのは、言葉の引き出しを増やすルートを塞がないことです。

 学習塾の視点からお伝えすると、読書習慣は確実に学力向上につながります。
近年の入試や学校教育では、小論文や志望理由書、面接での対話など、「自分の言葉で考え、伝える力」が合否を分ける大きな要素となっています。

読書をすることで、語彙力が増えます。また教養が増えます。

「思考力」や「想像力」を生み出します。これらはすべて教科学習の基礎をなります。

「読書が嫌い」で終わらせず、お子様に合った「言葉との出会い方」を一緒に考えていきませんか。

(参考文献:『子どものすごい読書』)

個別指導塾にらいかない
久保田

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